2013年3月2日
朝起きると昨日までの頭痛が嘘のように消えていました。今日はマチュピチュの麓のマチュピチュ村(アグアスカリエンテス)までバスと列車で移動です。
泊まっていた『CASA del INKA』は質素ですが朝食が付きます。朝食はこのホテルのテラスで食べる事ができます。朝の光を浴びながらクスコの街並みを眺めつつコカ茶を飲む。なんとも贅沢なひとときです。
朝食は基本セルフサービスです。牛乳やオレンジジュースはおかわりができます。パンケーキはホテルのスタッフが焼いてくれて、『もっと欲しい』言えばおかわりを持ってきてくれます。
朝食を食べた後に急いで荷物を整理をして出発の準備をします。CASA del Inkaに大きなバックパックを預かってもらうので、小さなサブバックに2日分の着替えと貴重品を入れ替えました。荷物の預かりは無料でした。
チェックアウト時に『3日後に戻って来るので部屋の予約をしたい』と伝え、予約をしてもらいました。昨日、僕より後にホテルに到着した人の中には空きが無く宿泊を断られていた人もいたので、確実に泊まりたい人は日本から予約をしておいた方が良いでしょう。
オリャンタイタンボへコレクティーボで移動
カサデルインカを後にし、事前に下調べしておいたオリャンタイタンボまでのコレクティーボ(ミニバス)乗り場に向かいます。雨期の列車は安全のためオリャンタイタンボからの発着になるので、オリャンタ(現地の人は略して呼んでいた)まではコレクティーボでいかなければいけません。
オリャンタイタンボ行の乗り場はアルマス広場から歩いて15分程のPavitos(パビートス)通りにあります。近くに行くと『オリャンタオリャンタ〜!』と大声で呼び込みをしているのですぐに分かりました。オリャンタイタンボまでの料金は10ソル(2013年3月)でした。
早速乗車します。車はトヨタのハイエース?乗り込んでも空席が埋まるまでは出発しないので、時間に余裕を持って計画を立てておいた方が無難です。僕と一緒に乗り込んだ日本人の学生2人組は列車の時刻がギリギリらしく、間に合うかどうか心配していました。呼び込みは続きますがなかなか席が埋まりません。
結局30分以上待たされて、ようやく席が埋まり出発となりました。オリャンタイタンボまでの景色は花と緑と青空が映えてとても綺麗です。道は比較的きれいに舗装されていました。
オリャンタイタンボまでは途中ウルバンバという街を経由します。ウルバンバで数名が降りて、そのままオリャンタイタンボへ向かいます。オリャンタイタンボまでもう少しという時に突然車がストップしました。みると目の前の道が崖から崩れてきた土砂に埋まってしまっています。どうやら数週間前に降った大雨の爪痕のようです。
オリャンタイタンボ到着
ミニバスは崩れた土砂を迂回して本道に出ます。そこから暫く進んでオリャンタイタンボの広場に到着しました。
着いたのは昼過ぎでした。まだ電車の時間までは3時間くらいあるので、街をのんびりと散策します。オリャンタイタンボは小さな街です。アルマス広場には土産物屋や旅行者向けのレストランが立ち並んでいました。
丁度昼過ぎだったので広場に面したレストランで食事をとります。天気が良いので店の前のテラス席に座ります。
食事をしていると広場にゾロゾロと多くの人たちが列をなしてやって来ました。その中に純白のドレスを来た女性がいました。どうやら結婚式のようです。レストランで食事をしていた旅行者もみな一様に気が付いて拍手をしていました。
洪水の爪痕が残るオリャンタイタンボ
昼食後、まだ列車の出発まで時間がありましたが駅まで行ってみる事にしました。オリャンタイタンボ駅は広場から坂を下って少し歩きます。駅まで行く道の横には川が流れており、所々崩落した場所や土砂が集められて小さな山のようになっている箇所がありました。これらも数週間前の大雨と洪水被害の爪痕でした。
一時、洪水被害によってオリャンタイタンボ駅までバスで行く事ができなかったようです。日本からは断片的な情報しか得る事が出来ず出発間際までヤキモキしました。個人旅行で雨期のマチュピチュに行く際は列車の運休や不測の事態が起こる可能性もあるので、余裕を持ったスケジュールを組む事をお勧めします。
また、安く上げるために列車ではなく車をチャーターしてマチュピチュ村まで行く人もいるようですが、雨期の期間は避けた方が良いでしょう。実際僕が旅行している時にも外国人旅行者が車で向かって崖の崩落に巻き込まれたとか、道が埋まって通行止めになっているといった話を耳にしました。列車が高いと言っても片道6000〜8000円くらいですし、安全をお金で買うと思えば安いものです。
駅の入口まで行くとゲートがあり、閉まっています。係員らしき人がいてチケットを見せると「発車時刻までまだまだだから入れないぜ。外で待ってな」的な事を早口のスペイン語で言われました。スペイン語はサッパリなので本当にそう言っていたのかは定かではありませんが、状況と身振りから察するにそのようなニュアンスだろうと思います。
暫く駅前で時間を潰すことにします。オリャンタイタンボ駅前には土産物屋が立ち並び、カフェやレストランもありました。
暫く街を散策して1時間前になったので駅前に戻ります。今度はすんなりいれてもらえました。
ビスタドームでマチュピチュへ
駅構内は簡素な作りです。待合室には売店も併設されていてサンドイッチや水などが売っていましたがツーリストプライスでかなり高いです。ペットボトル入りのミネラルウォーターは駅を出たすぐそばの売店で売っている価格の3倍もしました。
待合室で待っていると大きな旅行用のスーツケースを持ってきた日本人大学生らしき人が係員ともめています。どうやらその人は「大きな荷物は車内に持ち込めない」と言うことを知らなかったようで、駅員さんに言われてやむなく小さいサイドバックに荷物を移し替えていました。持ち込める荷物の大きさには基準があります(2013年時点では大きさは、縦・横・高さの合計が157cm以下、重さは5kgまで)。しかし、実際に測っているわけではないので少しくらいオーバーしたものでも持ち込めると思います。実際に欧米のバックパッカーなどは明らかに「それは明らかに基準オーバーだろ」という荷物を持ち込んでいました。
その日本人学生が持っていたスーツケースは大人が丸ごと中に入れるくらいのかなり大きなものでした。たぶん150リットル以上あったんじゃないでしょうか…。流石にこの大きさを持ち込むのは無理だったようです。
さて、もうすぐ電車が到着するというのでホームに出ます。暫くすると青い車体の観光列車「ビスタドーム」が到着しました。日本からネットで予約し印刷したチケットを見せて乗り込みます。席は全席指定席です。
列車は定刻より少し遅れて発車しました。濁流のウルバンバ川に沿って進んで行きます。数週間前の豪雨の影響のためか、川は増水し茶色の濁流が勢いよく流れていました。線路が施設されている場所もウルバンバ川に沿ってなので、大雨が降ると土砂崩れなどで線路が不通になる事も多いようです。僕が訪れる1ヶ月ほど前には線路脇の崖が崩れ、列車が引き返す事態がありました。
マチュピチュ到着
15時20分くらいにオリャンタイタンボを出発した列車は17時過ぎにマチュピチュ村へ到着をしました。マチュピチュ村は非常に小さな村ですが、観光客用に宿泊施設も充実しており、高級ホテルから格安の宿までいろいろあります。列車を降りてから事前に目星をつけていた宿へ直行します。僕が泊まった宿はアルマス広場のすぐそばにある「HOSTAL ANGIE’S」という宿です。トイレシャワー共同で一人部屋30ソルでした。共同のトイレ・シャワーはあまりキレイとは言えません。ちょっと高くてもトイレ・シャワーのある部屋のほうがオススメかも。wifi使えます。
明日は朝一でマチュピチュ行きのバスに乗ろうと思っていたので、バスのチケットを購入しに行きます。当日でも買うことはできますが混雑するので前日に買っておいたほうが良いと思います。マチュピチュ村からマチュピチュまでは往復バスで18.5USDでした(2013年3月時点)
バスのチケットを購入し、お腹が空いてきたので夕食を食べに行きます。アルマス広場から坂道を登っていくと沢山のレストランがあります。その中で良さそうなレストランに入り、店員さんにオススメのメニューを聞いて注文。
サラダとメインで合計18S。マチュピチュ村は物価が高いと聞いていたので、レストランの値段もこんなものかなと思っていたのですが、実は安くて美味しい食堂もあるのです。その話はまた別の機会に…。
お腹もいっぱいになって、暗くなった街をぶらぶらして少し写真を撮り宿に戻りました。
朝一のバスに乗るために早めに寝ます。いよいよ明日はマチュピチュです。
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