XF16-80mmF4 R OIS WRの微ブレ問題とは?
海外のフォーラム、日本のSNSや某掲示板などで指摘されているXF16-80mmF4 R OIS WRのメカシャッター使用時に現れるブレ現象です。電子シャッターでは微ブレは現れず、メカシャッターの場合の特定の条件下でのみ現れます。XF16-80mmのファームウェアver1.02で改善されたとの報告があったのでアップデートするついでに検証してみました。
XF16-80mmの微ブレ問題は下記の「かめらとブログ。」さんの記事に詳しく書かれていますので、こちらもご参照ください。
XF16-80mmのファームウェア1.00と1.02で比較検証。
ファームウェアをアップする前と後でほぼ同じ構図で撮影します。↑はX-T3のカメラ内現像でJPEG撮って出しです。トリミングも加工もしてません。Lightroomから書き出す時に画像サイズだけ変えています。シャッタースピードは微ブレが起こりやすいと言われている1/125秒で撮影しました。どうでしょうか?一見するとよく分からない(汗
よ〜く見ると確かに輪郭とかが少しブレているような気もします。
次はほぼ同じ構図でファームウェアを1.02に上げて撮ったものです。シャッタースピードや絞りなどは全て同じにしました。(一部人の顔部分のみモザイク加工してあります)
↑の赤枠で囲った時計部分を拡大して比較してみます。
左のファームウェア1.00で撮影した方は時計の輪郭部分や文字盤の模様や時計の針などがブレているように見えます。メカシャッター使用時の1/125秒のシャッタースピードで微ブレする事が確認できました。
一方1.02にアップデートして撮影した方は時計や文字盤の輪郭がシャープになっていますね。確かに写りはよくなっているように見えます。
別の被写体でも同じ設定、撮影条件で比較しました。上の写真はファームウェア1.02にアップデートしてから撮影したものです。同様の構図、同じ撮影条件でファームウェア1.00で撮影したものと比較してみます。
先程の時計よりこちらの方がわかりやすいでしょうか…。ファームウェア1.00で撮影した左側の写真はコンクリート壁の模様がぼやけていたり、左上にある赤いライトがブレているのが分かります。一方右側の1.02にアップデートして撮影したものはコンクリート壁のディティールがよりはっきり見えています、また左上の赤いライトのブレも改善していることが分かります。全体的にシャープな写りになってますね。
ついでに電子シャッターでも実験してみました。↑の右側の写真はファームウェア1.00のまま電子シャッターで撮影したものです。これが一番くっきりシャープに写っていますね。メカシャッターは構造上振動がどうしても発生するのでその差でしょうか?ファーム1.02にしてメカシャッターでの撮影が全然ダメという訳ではなく、電子シャッターとの差はごくわずか。400%にしてようやく判別できるレベルなのでそれを気にするか気にしないかはユーザーによって判断が分かれるところかもしれません。(このレベルなら僕はほぼ気にならないですね)
海外サイトでも「電子シャッター(先幕)の方がほんの少しだけシャープだがその差は注意深くみないと分からないくらいだ」と言われています。
the electronic shutter (first curtain) is still just slightly sharper than mechanical shutter. It’s really only minimally sharper. You would not notice it, if you don’t very carefully look for it.
www.fujirumors.com
結果:ファームウェア1.02で微ブレは改善
以上の比較検証より分かった事をまとめます
- 微ブレが起こりやすいのはファームウェア1.00で、メカシャッター使用時の特定条件下
- XF16-80mmのファームウェアを1.02にアップデートすると改善する
- 何らかの事情でファームウェアを更新できない場合は電子シャッターで回避可能
上でも引用したfujirumorsのサイトでも同じようなクイックテストをしているのでで紹介だけしておきます。
XF16-80mmは新たにX-T3のレンズキットとして発売されることになったので、購入を検討されている方も多いかと思います。写りや使い勝手については下記記事も是非ご覧ください。
コメント
[…] XF16-80mmのファームウェア1.02へアップデートするついでに微ブレを検証してみた。 […]