[栃木]アカヤシオが咲き乱れる5月の袈裟丸山登山

袈裟丸山にさくアカヤシオ 北関東の山

登山を始める前は山の植物や花などは全然知らなかったのですが、徐々に興味を持ち始め色々と調べるようになりました。そんな折に5月にだけ紅い花が咲き乱れる山があるということを聞きました。その花がアカヤシオという名前で、栃木と群馬にまたがる袈裟丸山に5月の一時期だけ咲くという事を知ってから「いつかアカヤシオが咲き乱れる袈裟丸山に行ってみたい」と思っていました。念願叶って2017年の5月21日に行った時の山行記録です。年によって多少ズレはありますが、5月の中旬〜下旬くらいが見頃を迎えるようです。(GWだとちょっと早すぎかも?)

登山口駐車場には早くも数台の車が

折場登山口より

袈裟丸山には複数の登山口があります。その中でも比較的人気のコースなのが、今回の折場登山口からのコースのようです。渡良瀬川を遡り、草木ダムを過ぎてからしばらく行くと登山口まで続く林道の入り口があります。

登る方はみどり市の袈裟丸山登山マップに詳しく書かれていますので、みどり市観光ガイドのWebサイトからダウンロードしておく事をオススメします。

この日は登山口にAM5時についたのですが、すでに車が数台止まっていました。ここにはおよそ25台〜30台ほどの車が止められますが、下山してきた時には全て埋まっていて路上駐車している車もありました。アカヤシオの咲くシーズンは混雑しますので、早めに到着されるようにした方が良いです。

関東ふれあいの道の一部になっているようです
案内図が大雑把すぎでは?w
登山口からは階段が続きます

登山靴に履き替え、準備をして早速出発します。いきなり階段が続くのでちゃんと準備体操した方がいいですね。

ちょうど新緑の緑が美しい季節でした。最初は森の中を通って行きます。

10分ほど登って行くと見晴らしの良い場所に出ました。

ここは登山道の左側が沢になっているのですが、沢への斜面にはほとんど木々がなく熊笹が広がっていてとても開放感のある眺望を楽しめます。樹林帯が続くかと思いきや、いきなり眺めが良い景色が見られるので得した気分です。

登山道は良く整備されいました。標識も随所にあるのでルートを間違う心配もありません。

この辺りからポツポツとアカヤシオの木々が見られるようになってきました。キレイなピンク色をしています。

散ったアカヤシオの花弁

アカヤシオを写真に納めながらゆっくりと登って行きました。

賽の河原に到着

登山口から約1時間ほどで「賽の河原」に到着しました。展望台もあります。

「袈裟」という名前からお坊さんに関係するのかなと思っていましたが、弘法大師にちなんだ名称だったんですね。赤城山に高野山を開こうとしたというエピソードも初めて知りました。赤城山の山神さまの話も面白いですね。

賽の河原付近には石が積まれている箇所が沢山ありました。

ここでも弘法大師のエピソードがあるんですね。賽の河原という名前は色々な山にありますが、それぞれ伝承も違うのでしょうか?興味深いです。

賽の河原からはいくつか分岐がありますが、頂上に向かうには避難小屋を目指します。そして、ここでも出てくる「関東ふれあいの道」

樹林帯を歩いて行きます。随所に紅く咲くアカヤシオの木々が彩を添えてくれます。

少し進んでいくと見晴らしの良い場所に出ました。小丸山(1676m)です。遠くに残雪が残る山が見えました。あれは日光白根山かな?その手前に見えているのが皇海山ですね。

袈裟丸山から皇海山への縦走ルートもあるらしいですが、かなり長い距離なので日帰りだときつそうです。皇海山は群馬県側の登山道が通行止め(2021年現在)になってしまったので、一気に難易度が上がった感じですね。まだ皇海山登った事がないのでいつか行かねば。

遠くに見える日光白根山

蒲鉾型の避難小屋がありました。

だいぶ年季が入ってそうです。

避難小屋をすぎると勾配が急になってきます。新緑の木々が生い茂り、眺望はあまり良くないので黙々と進んでいきます。

上州の山々が見えます。見えているのは方角的に赤城かな

山頂直下の開けた場所に出ました。熊笹に覆われていて、遠くの山々まで見渡せます。

袈裟丸山登頂

袈裟丸山の山頂に到着しました。標高は1878mです。

三角点もチェック。「建設省国土地理院」の杭が残っていました。

山頂のスペースに皆さん座ってランチタイム。木々が邪魔であまり眺望は良くありません。

眺望の良い場所を求めて山頂からちょっと北側に移動します。すると見事な景色が見える場所が…。山頂広場より断然こちら側がオススメです。座れる場所を確保し、持ってきたお湯でコーヒーを入れお昼ご飯を食べます。

しばらくすると、おじさんが目の前を降りて行きました。どうやら目の前のピークである後袈裟丸山まで行けるルートのようです。しかし、みどり市のホームページなどで確認すると「風化が進んでるので通行禁止」とあります。地図でも破線ルートになってますね。今回行くのはやめておきました。

昼ごはんを食べた後、のんびり下山。ポカポカ陽気で暑いくらいでした。

ピンクのアカヤシオが至る所で見る事が出来ます。

春の新緑もキレイですね。

登山口まで戻ってくると車がいっぱいでした。溢れた車は道路脇に止めてありました。

登山口に紅く色づいたしたもみじがありました。春紅葉(はるもみじ)でしょうか?

下山後は水沼温泉へ

車に戻ると来るとき通った水沼駅温泉センターの割引チケットが置いてありました。

登山者に温泉の宣伝をするという費用対効果抜群のマーケティング施策にのせられて…水沼温泉センターに来ちゃいました。

昭和な雰囲気が残るレトロな温泉ですね。時間が早かったせいなのか空いていて温泉もゆったり入る事が出来ました。

食事処も完備。ですが、昼ごはんは食べてしまったので、風呂上りの牛乳だけ飲んで帰路につきました。

アカヤシオの時期に行く袈裟丸山登山はオススメ!

袈裟丸山は初めて登りましたが、アカヤシオの花がとてもキレイでした。この時期は週末になると多くの方が登山に訪れるそうです。頂上はあまり眺望は良くないですが、小袈裟丸山や頂上の北側からは遠く上越や日光の山々も見渡せてとても気持ちの良い登山となりました。

今回は行きませんでしたが、塔ノ沢登山口から約1時間の場所には「寝釈迦像」があるそうなので機会があれば今度は塔ノ沢登山口からも登ってみたいと思います。

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