[群馬]川場スキー場から冬の武尊山を登る

美しき雪の上州武尊へ 北関東の山

上毛かるたから漏れた武尊山

何を隠そう(隠してない)わたくしグンマー出身なのです。群馬に住んでいた頃、山と言えば「赤城」「榛名」「妙義」でした。上毛三山と言われるくらい有名な山なので、当時登山なんて全く興味なかったのですが上毛三山は群馬県民の常識として知っていました。

しかし「武尊山」は群馬県民でも知っている人は意外と少ないのではないかと思います。群馬県に生まれたら郷土愛の名の下に有無を言わさず学校でやらされる「上毛かるた」にも武尊山は出てきません。赤城、妙義、谷川、浅間などは上毛かるたに出てくるのですが、歴史もあり百名山にも選ばれている武尊山は出てきません。上毛かるたから武尊山が漏れた事で百名山でありながら武尊山は群馬県民の間でも知名度が低いのです。僕自身「武尊山」を初めて認識し知ったのは、大人になり、地元群馬を離れ、登山を本格的に始めてからでした。

長い前フリとなりましたが、冬の武尊山は雪山を登り始めた頃からずっと登りたいと思っていました。今シーズンは既に、黒斑山、那須岳、西吾妻山などの雪山を登って来ましたが、前回の西吾妻山が悪天候だった事もあり「折角登りに行くなら青空が望める条件の良い時に行きたい」と思い、天気図とにらめっこしつつタイミングを窺っていました。

そしてついに訪れた週末&快晴のタイミング。2021年2月6日(土)に武尊山に登ってきました。

午前3時 車で川場スキー場に向かう

コロナ感染予防の観点から今シーズン(2021年)の冬山は一切の公共交通機関を使わずマイカーで登山口まで行くようにしています。コロナ以前だったら下山後の温泉や、ご当地ラーメンやグルメを楽しんでいましたが今はそれらも全て自粛(涙) 早くコロナ収束してくれ…。

当日午前3時に車で自宅を出発し、まずは超人気と度々メディアでも紹介される道の駅「川場田園プラザ」を目指します。田園プラザについたのは朝の6時過ぎくらい。早く着きすぎたので道の駅に車を止め少し仮眠をとりました。その後、7時少し前に田園プラザを出発し川場スキー場に向かいます。川場田園プラザから川場スキー場までは約30分ほどです。

リフトの運行開始直後に乗りたかったので少し早めに向かいます。7時半くらいに川場スキー場についたのですが、既にチケット売り場には人・人・人…結構並んでいました。コロナ禍でもこの賑わいとは恐るべし川場スキー場。

予め自宅で登山届けをDLして記入しておいたので直ぐにチケット売り場に並んで、10分くらいでチケットを購入する事が出来ました。川場スキー場から雪山登山する場合はココヘリの携帯が義務付けられています。ココヘリを持っていない場合はココヘリレンタル用紙に記入をして、チケット購入カウンターでレンタルする必要があります。僕は自分のココヘリを持っていたのでココヘリのIDナンバーを見せるだけでOKでした。雪山登山をする人は予め川場スキー場のWebサイトを確認することをオススメします。

ちなみに川場スキー場から武尊山に雪山登山をする場合にかかる費用は、2021年2月時点ではリフト料金は2000円(往復)、ココヘリレンタル料金は1100円の合計3100円必要となります。

リフトでゲレンデトップ(1,870m)へ

早速リフト乗り場へ向かいます。チケット売り場の建物からゲレンデに出ると直ぐ目に付くのか下記写真の2つのリフト。武尊山へ登る場合は写真左手の「桜川エクスプレス」に乗ります。牛乳石鹸の方と覚えて置きましょう。

桜川エクスプレスを降りると、少し降ったところに「クリスタルエクスプレス」(写真左奥)のリフト乗り場があります。これで一気に標高1870mのゲレンデトップに行く事が出来ます。

この日は雲ひとつない快晴でした。遠くの山々まで一望できます。

リフトを降りてすぐが登山口

クリスタルエクスプレスを降りると、目の前が武尊山への登山口です。天気が良いので登山者の方も多数いらっしゃいました。邪魔にならない場所まで移動してからアイゼンの装着など登る準備をします。

武尊山へ向け登山開始

アイゼンの装着が終わり時計を見ると時刻は8:41でした。先行者のトレースに沿って登山開始!真っ青な武尊ブルーと一面の雪が輝いてとても綺麗です。

リフト終着地点から登っていくと、最初に目に飛び込んでくるのが上記写真の岩山。前方に複数の登山者が急な斜面を登っているのが見えます。

谷川岳方面も快晴

左側に目を向けると飛び込んでくるのは上越国境の山々。谷川岳がよく見えました。

近くなってきた最初の難関。左側の日陰になっている斜面を登っていきます。雪は締まっていてステップも刻まれていましたが、斜度がそれなりにあるので注意が必要です。他の登山者の方々も慎重に登っていて少々渋滞気味になっていました。ここを登りきると目に飛び込んで来たのは….

剣ヶ峰が見える

剣ヶ峰までのたおやかな稜線。テンションが上がりますw

武尊山までのルートが一望

少し進むと本日登る「武尊山」が見えてきます。中央少しボコっと高くなっているのが武尊山の山頂です。結構距離あるな〜とこの時は思いました。しかし本当に景色が綺麗。綺麗すぎて写真ばかり撮っていて、なかなか前に進みません。

写真中央の尖っているところが剣ヶ峰

暫く歩いていくと剣ヶ峰が近付いて来ました。格好良い!

後を振り返るとこれまた絶景。赤城、浅間、関東平野が一望できます。遥か彼方に富士山も顔を覗かせていました。

剣ヶ峰から武尊へ

剣ヶ峰の標識は雪の下

剣ヶ峰まではかなり急な斜度になっています。登山開始から約30分程で剣ヶ峰に到着。標高は2020mです。標識は雪に埋もれていましたが、前を行くおじさんが掘り起こしてくれました。

剣ヶ峰からの眺めも素晴らしい。武尊までの稜線が一望できます。剣ヶ峰から先は一旦下りになります。日陰になっていて結構急なので、ここでダブルストックからピッケルに持ち替えます。同じようにここでピッケルに持ち変える方が何人かいました。

剣ヶ峰から向かう武尊山方面

先行する登山者がつけたトレースが延々と続いています。日陰になっている木々は白くなっています。

雪と風が作る自然の造形を写真に撮りながら…剣ヶ峰を慎重に降っていきます。

剣ヶ峰を下った先から振り返る

一息つけるところまで行って、後を振り返ると剣ヶ峰の猛々しい姿。この日、剣ヶ峰が格好良過ぎて武尊山よりもむしろ剣ヶ峰の写真を一番多く撮っていました。

剣ヶ峰の急な山肌。シルクのような美しい雪の形

シルクのような美しい雪と山肌に見惚れてしまいます。

何かの足跡
蒼と白の美しい風景

アップダウンを繰り返しながら登っていくと、剣ヶ峰がよく見える場所に出ます。剣ヶ峰右側に見える白い雪を被った山は浅間山です。

スノーモンスターもどきが沢山いました。

山頂直下の登りが何気に長くてキツイかった…。

谷川岳天神尾根を望遠レンズで。拡大すると登山者がゴマ粒のように写っていました。

左側には谷川岳。この日は谷川岳も多くの登山者が訪れたようです。

雪の武尊山登頂

写真を撮ってばかりで全くペースが上がらず…。ゆっくりマイペースに歩いて登山開始から約3時間で武尊山に登頂しました。山頂からは360度の大展望。上越国境の山々はもちろんのこと、燧岳や遠く富士山も見えました。こんな条件の良い日に登れたのは本当にラッキーでした。

この日は風も弱く頂上もそれほど寒くありませんでした。お昼を頂上で食べようかと思ったのですが、続々と登ってくる人が見えたので、小休止して少し行動食を食べたらそそくさと下山開始。密は避ける…。

山頂を目指す登山者

帰りも剣ヶ峰を見ながら下れるのは最高ですね。このコースは剣ヶ峰を見るためにあるようなものだと思う。

太陽の位置が変わるので、行きとはまた微妙に表情が変わります。

雪の景色を堪能しつつ、写真を撮りつつのんびり下山。この日は本当に良い天気で暑いくらいでした。

普段は物凄い風が吹くんでしょうね。雪紋と斜めに倒れている枝が風の強さを教えてくれます。

剣ヶ峰の近くまで戻ってきました。

剣ヶ峰までは結構な登りになります。この日、軽アイゼンで登っている人もいましたが間違いなく12本爪アイゼンの方が良いです。特に剣ヶ峰の前後は斜度が急なので12本爪アイゼンとピッケルじゃないと大変そうでした。ストックで登っていた人もいましたが、剣ヶ峰北側の日陰はガリガリにクラストしていたのでピッケルの方が楽ですね。

剣ヶ峰への最後の急斜面を登ります。

剣ヶ峰は両側が切れ落ちているのですれ違いは慎重に。

剣ヶ峰から降りてきました。振り返ると今日登った武尊山までのルートが一望できます。

川場スキー場まで戻ってきました。リフトはアイゼンをつけたままでは乗れないので、ここでアイゼンを外します。来るときに乗った2本のリフトを乗り継ぎスキー場下部まで下山しました。下山後、リフト券はデポジットなので受付で返却すると500円分が帰ってきます。忘れずに下山報告も行いましょう。

武尊山 雪山登山まとめ

念願だった地元群馬の百名山である雪の武尊山に登頂できました。この日は週末だったので割と入山者は多くいました。川場スキー場からのコースは剣ヶ峰前後と山頂直下が斜度があるので、ストックだけでなくピッケルもあった方が安心です。降雪後はラッセルしなければならない時もあるので、スノーシュー若しくはワカンも念の為あった方が良いと思います。

リフトで楽に標高が稼げる山ではありますが、雪山は様々なリスクがある事を想定の上、準備や装備も万全にして登りたいですね。それではまた!

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