[福島]GWに行く残雪の会津駒ケ岳登山

東北の山

2017年5月5日の連休に百名山の会津駒ヶ岳へ日帰りで登ってきました。僕の実家が群馬なので、実家に前泊してGWの渋滞に巻き込まれないよう早朝に出発して東北道で桧枝岐村を目指します。高速を降りてから桧枝岐村までの途上にはまだ桜が咲いていました。さて、どんな旅になるのやら…。

桧枝岐に向かう途中桜がまだ咲いていた

滝沢登山口から登山スタート

会津駒ヶ岳は福島、群馬、栃木にまたがる尾瀬国立公園に含まれます。地理的には尾瀬に近いです。しかし、首都圏から行くには東北道から那須塩原を経由し、会津高原からぐるっと迂回するようなルートになるので結構遠く感じますね。今回は以前平標山で登場した友人のH氏と一緒に登ります。お互い雪山はほぼ初心者なので、比較的難易度が低く日帰りで行って帰る事のできる山という事で会津駒ヶ岳に登る事になりました。

会津駒ヶ岳登山者用駐車場入り口
国道352からの登山者用駐車場入り口
会津駒ヶ岳冬季駐車場
左側にテニスコート、奥にトイレがある

7時少し前に滝沢登山口少し手前にある駐車場に到着。この時期の駐車場は国道352沿いにあります。駐車場隣にテニスコートがあって、奥にトイレもあります。既に車が10台くらい駐車されていました。割と駐車スペースはあるのでゴールデンウィークでこれなら、満杯になることはなさそう?

駐車場から滝沢登山口へ歩く

車を降り登山靴に履き替えて準備をします。雪は路面にはほとんどなく、除雪した雪山が駐車場の隅に積まれていました。天気は快晴で良い登山日和です。早速登山口に向けて出発。駐車場を出て国道352を滝沢登山口まで歩いていきます。

滝沢登山口

駐車場からは5分ほどで滝沢登山口の入り口に到着。「尾瀬国立公園 会津駒ヶ岳滝沢登山口」と言う大きな看板が建っています。さらにすこから少し進むとトイレがあります。その横には「車両通行止め」の立て看板がありました。雪が無くなれば、さらにここから上へ登ったところに車を止めることが出来るようです。

登山口にあるトイレ
登山口にあるトイレ
車両通行止めの立て看板があり、ここから先へは冬季は車で通行できない
車両通行止めの看板があり、この先は雪が溶けるまで車で通行できない

登山道は入り口から雪に覆われていました。最初はそれほど傾斜がきつくないのでアイゼンは付けずにそのまま歩いていきます。シャリシャリという雪の踏みしめる音が気持ちいい。

沢沿いに登っていきます。だいぶ雪解けが進んできていて所々地面が露出していました。ピンクリボンと先行者の足跡があるので迷うことはないです。

どんどん登っていきます。この日は快晴で暑くなりそうなので、早めに頂上まで行きたいと考えていました。

アイゼンを付けて冬道を登る

↑の写真の位置からは冬道を行きます。この左側の斜面を登っていきます。ここからは斜面が急になっていたのでアイゼンを装着しました。登山開始から約40分。

青と白のコントラストが美しい。冬道のこの場所はかなり斜面が急で登るのに苦労しました。

この場所を登っていた時は朝の8時くらいだったので、まだ雪は腐ってはいませんでした。ところがこの日は晴天で気温が上がり、一気に進んだ雪解けと腐った雪で下山時に大苦戦することになろうとはこの時は露ほども思わず….。

左側の尾根に出て更に登っていきます。照りつける太陽と急傾斜を登っていたので体が結構暑くなってきました。

ヘリポート跡前の登り。ここも何気にキツイ

ひらけたヘリポート跡で少し小休止をして、更に登っていきます。

だいぶ登ってきたので、周りの山々がよく見えるようになってきました。

バックカントリースキーの方が多いですね。樹林帯を抜けてゆっくり登っていきます。

登り始めて約3時間。木々が少なくなり、反対の尾根が見えてきました。一面雪で覆われていますが、向かいの山の斜面には大きな亀裂が入り今にも雪崩が起きそう…。

あたりに木々はまばらになり、一面の雪

時間は午前11時半を周り、気温も高くなっていたのでだいぶ雪が腐ってきました。歩きにくい!しかし景色は最高!

右手に見えるのがもしかして会津駒ヶ岳の山頂かな?斜面をトラバースして行くスキーヤーが見えました。山頂から一気に滑るの気持ち良さそうだな〜。

一面の雪原。青すぎる空。時折吹き抜ける風が火照った体を冷やしてくれます。

富士見林道方面は雪庇がすごい。雪が安定している時はこちら側のルートも歩けるようです。

駒ノ小屋でお買物

ようやく駒ノ小屋の屋根が見えた!ここまで約5時間(休憩込み)かかりました。駒ノ小屋まで無雪期であればコースタイムは3時間半くらいのようです。

駒ノ小屋入り口。かなり雪で埋まってます。

残雪期限定の冷たいゼリーと飲み物

駒ノ小屋入り口には鯉のぼりが飾ってありました

駒ノ小屋の入り口。ここでアイゼンを外します。

持ってきたスポーツドリンクを飲み干してしまったH氏はここで飲み物を購入して補充。僕は駒ノ小屋のオリジナルTシャツを購入。

駒ノ小屋を後にして山頂に向かいます。

山頂直下から駒ノ小屋方面。天気良すぎて暑い。H氏はお疲れのようです。

燧ケ岳とその奥に至仏山

会津駒ヶ岳頂上に到着

駒ノ小屋を出発して約30分。ようやく会津駒ヶ岳の頂上に到着です。山頂の標識は半分以上雪に埋まっていました。

山頂で記念撮影。

中門岳方面は雪庇がすごい

山頂からは360度の大パノラマ。雪がある時だけにしか見れない光景だそうです。雪がない時の山頂は木々が生い茂り、ここまでの眺望は望めないんだとか。別の季節にも来てみたいですね。

下山 腐った雪に大苦戦

景色を堪能した後に急いで下山します。日帰りの予定だったので暗くなる前には下山したいところです。山頂から降り始めたのは14時過ぎ。

出来るだけ早めに&安全に下っていきますが、この日の快晴の影響で雪がぐずぐずに腐り足が取られて歩きにくい。安全に行けるところは持ってきたソリをお尻に敷いてシリセードで滑って降りました。

急いで降りてきて16時20分。日がだいぶ傾いてきました。登りでも大変だったヘリポート直下の急登部分に差し掛かります。雪が溶けた影響で非常に歩きにくく、雪面も不安定になっていました。

滑り落ちないように斜度のある場所は慎重降りていきました。それでも何度か足を滑らせてしまった時も…。幸い下まで滑落ということはありませんでしたが、かなり神経をすり減らしつつ下山しました。↑の写真は朝とほぼ同じ場所で撮ったもの。朝に比べてこの1日でだいぶ雪が溶けたのがわかります。

なんでも僕らが行った次の日からヘリポート下の冬道は通行禁止になったのだとか…。

下山後は駒の湯でさっぱり

なんとか暗くなる前に下山し、その後近くの駒の湯に向かいました。営業時間21時までなので下山後でもゆっくり入ることができます。露天風呂もあるのでおすすめです。

その後お腹が空いていたので、どこかで食べようという事になりました。しかし、桧枝岐村のお店は既に営業時間が終わっているところがほとんどだったので、車で移動して西那須野塩原まで行く事に。21時過ぎにようやくお店に入り、ラーメン&餃子定食をガッツリ食べました(笑)

登山を終えて…残雪期の会津駒ヶ岳は最高の景色

初の会津駒ヶ岳は期待以上の素晴らしい景色を見せてくれました。百名山になっているだけのことはあります。今回は日帰りでしたが、次は駒ノ小屋に泊まってゆっくり過ごしてみたいですね。首都圏からも東北道で行けば日帰り可能な山なのでおすすめです。

今回初めて残雪期にアイゼンを付けて登りました。今まで冬山なんて…と思っていましたが、この景色をみてしまうと冬山にも行ってみたくなりますね。下山時の腐った雪との格闘は大変でしたが良い経験になりました。

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