2015年9月…「紅葉の北アルプスに行きたいぞ〜!」
仕事に追われていたらもう9月末になってしまいました。
「やばい!このままだと今年の北アルプスは燕岳だけで終わってしまう!」という危機感。そこで以前から目を付けていた白馬岳に行く事にしました。行動計画はこんな感じ。
- 9/25(金) 前夜:北関東道→更科JCT→猿倉駐車場
- 9/26(土) 1日目:猿倉→大雪渓→白馬岳
- 9/27(日) 2日目:白馬頂上山荘→鑓温泉→猿倉
猿倉へ向けて出発
2015年9月25日
前日の夜8時過ぎに車で自宅を出発。慌てて準備したためストックを忘れるという大失態。これが2日目の下山でボディーブローのように効いて来る事に(涙)
北関東道から関越そして上信越道を走り更科JCTを過ぎて長野ICで降ります。長野ICを降りた時点で既に夜中の12時過ぎ。ここから約1時間ほど下道を走り白馬を目指します。
夜中の1時過ぎに猿倉に到着。登山者用駐車場に駐車(ここは無料です)。前回の燕岳と異なり登山者用駐車場はスカスカ。まだまだ余裕があります。車の中でしばしの休息。明け方まで仮眠をとります。
2015年9月26日 AM5:00
翌朝、5時に起床しコンビニで買ったおにぎりを食べます。次第に明るくなってきました。外を見ると止まっているくるまがちらほら。でも奥の方はまだまだ空いていたので朝到着でも大丈夫そうでした。
駐車場から坂道を上がり少し歩くと猿倉荘が見えてきます。
まだ朝早いからか全然人がいませんでした。トイレを済ませ水をくんで準備をします。
猿倉荘前のベンチは前日に降った雨で濡れていました。
猿倉荘前に登山届けを出すポストがあるので記入していれます。白馬尻小屋までで引き返してくる場合は登山届は出さなくて良いと書いてありました。
猿倉荘の横から登山口に入れます。地図と案内板がありました。大雪渓までは約1時間とのこと。
少し歩いて行くと白馬鑓温泉への分岐になります。
帰りは鑓温泉方面から帰ってくることになります。
この日は朝から雲が立ちこめ時折パラパラと雨が降るコンディション。登山道は前日降った雨でぬれていました。
山の上の方は雲に隠れて見えません。天気はどうかな〜?
最初はよく整備された歩きやすい道が続きます。
出発から40分程歩いて行くと次第に細い道になり勾配も急になってきます。
50分程で白馬尻小屋が見えてきました。
小屋前の広場には誰もいませんでした。
ベンチに座って休憩。目の前には山の上から流れてくる川がありました。その上部には雪渓が見えます。相変わらず山の上は曇っています。
水分と行動食でエネルギーを補給。さぁいくぞとリュックを背負って歩き出すとなにやら看板が。
うは…滑落、重傷、死亡とか書いてあるよ(汗
明日行く予定の「白馬鑓温泉上部で滑落して死亡」と書いてありました。気を抜かないように気をつけて行かねば。
落石にも気をつけないとですね。
馬尻小屋から少し歩くと雪渓がよく見えてきました。
雪渓の脇道を進んでいきます。
しばらく秋道の岩場ゴロゴロな場所を進んでいきます。そして「いよいよここから雪渓」という場所まで来ました。
雪渓はこの時期だいぶ縮小しているとはいえかなりの長さになります。前日降った雨で雪渓はツルツル。表面はかちんこちん。アイゼンがないと危なくて登れません。念のためと持って来た「軽アイゼン」が役立ちました。もし軽アイゼンを家に忘れて来ていたら間違いなくここで引き返していたでしょう。
たまにブログなどで「白馬大雪渓アイゼンなくても登れた」なんて書いている人がいますが、大雪渓を登るのであれば間違いなく「夏でも秋でもアイゼンは持って行った方が良い!」です。この日のように雨上がりの場合は凍って滑りやすくなっていることがあります。9月だからってなめちゃいけません。
雪渓を登り始めると至る所に大きな石が転がっているのが目につきます。
慣れないアイゼンを付けて雪渓登り。重い荷物が肩に食い込みます。勾配も場所によってはかなり急なところもあり、ハァハァ息を切らせながら登って行きました。
しばらく登って行くと雲が晴れてきて青空が!
後ろから来た二人組PTに抜かれました。もうすでに雪渓を登り始めて1時間以上になります。
太陽が出てきて日差しがかなり強烈。だんだん暑くなってきました。
後ろを振り返ってみると…すごい!絶景
急速に天気が良くなってきて雲の上に浮かぶような素晴らしい景色をみることができました。ちなみに写真の雪渓の下の方にうつっているゴマ粒のような点は人ですw
先にいった2人PTに追いすがります。あと一息で雪渓エリア終了!雪渓を登り始めてから1時間半が経過。
雪渓が終わったあたりで休憩していた2人組PTに追いつきました。
ここからは岩場の道をひたすら登っていくことになります。雪渓の下にはぽっかりと空洞が…その下には轟々と勢い良く水が流れていました。あんなところ落っこちたら死ぬね…
ところどころ雪解け水の川が流れています。
山の上の方は草紅葉のグラデーション。
岩場には目印がついているのでルートを外れないように登っていきます。
小雪渓を過ぎたところの緊急避難小屋で小休憩。かなり疲れました…。ここは2009年年に再建された小屋だそうです。以前の小屋は2007年に雪崩で壊れてしまったのだとか。
ふたたびガスってきた山頂。晴れて〜!w
まわりの高山植物はほとんど枯れていました。夏来たらお花が綺麗なんでしょうね。
ついに山荘が見えてきた!もう少し
AM 11:50 白馬岳頂上宿舎到着
登り始めて約6時間弱。白馬岳頂上宿舎へ到着。今日はここにテン泊です。
早速宿舎裏手のテント場へ。すでに2張りほど先客がおりました。
ここは先にテントを張ってから後で受付のようです。
昼ごはんは作るのめんどくさかったので白馬岳頂上宿舎で食べます。カレー1000円。山小屋価格(苦笑)
テント場に戻ると少しテントが増えていました。青色のが自分のテントです。ダンロップVS20。
テント場の脇道から稜線上へ上がれます。
白馬岳まで登ってみることにしました。白馬山荘は山小屋としてはかなりデカイ!
右側は清水岳、不帰岳方面への分岐。左側が杓子岳方面です。雲海が広がって綺麗でした。
白馬山荘直下。結構ここの登りも急ですが、重いテント泊装備を置いてきたのですいすい登れますw
白馬山荘到着
こちらはスカイプラザ白馬。「雲上のティータイムケーキセット」が気になりますが、この時期はもう営業していないようでした。
白馬岳山頂へはここからさらに登っていきます。
山荘の間から頂上へ続く道
山頂付近から白馬山荘、杓子岳方面
白馬岳山頂2932mあります。読み方は「しろうまだけ」なんですよね。白馬山荘は「はくばさんそう」だし、白馬鑓ヶ岳は「はくばやりがたけ」なのに不思議ですね。いろいろと諸説あるようですが、春になると雪が溶けた山腹に馬の形が出てきて「代掻き馬」と呼ばれることに由来するというのが通説らしいです…。
雲海がめちゃ綺麗
雲海を見てるだけでも飽きません。自然の芸術
だんだん寒くなってきたのでテント場に帰還。このテント場は窪地になっているので風の影響が軽減されます。
その後テントで休憩したり、周囲をぶらぶら歩いて写真を撮ったり…ゆったりと時間が流れていきます。心配していた天気もこの日は途中から晴れていい景色も見られたのでラッキーでした。
テント場近くから西に沈む夕日。とても綺麗でした。夕方からは雲がかなり出てきたので夜の星空撮影は諦め早めの就寝。明日は白馬鑓温泉経由で下山です。
白馬岳登山1日目 まとめ
天気が不安でしたが1日目は途中から晴れて素晴らしい景色を見ることができました。この時期の白馬岳はもうすぐ雪が降ろうかという寒さなので、防寒対策はしっかりとしていったほうが良いです。あと雪渓を登るなら秋でもアイゼンを持って行くべきです。自分も最後まで持って行こうかどうしようか悩みましたが持って行って正解でした。持って行かなかったら雪渓の前で引き返すことになっていたと思います。しっかりと準備して安全な登山を!
</p?ここからは岩場の道をひたすら登っていくことになります。雪渓の下にはぽっかりと空洞が…その下には轟々と勢い良く水が流れていました。あんなところ落っこちたら死ぬね…<>
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