2016年5月22日に地元茨城の筑波山へ行ってきました。勝手に「ホームグランド」ならぬ「ホームマウンテン」だと思っています。今回はソロ登山でトレーニングも兼ねて薬王院ルートから登りました。御幸ヶ原から女体山山頂へ行き筑波山高原キャンプ場まで一度降りて、そこから深峰遊歩道(旧ユースホステルルート)を周回するという比較的長いコースを歩きました。
本当はもっと早い時間帯に出発したかったのですが、地元茨城ということもありゆっくり準備していたので、登山口に着いたのは9時になってしまいました。
つくし湖畔の駐車場は満杯だったので、近くの道路沿いにスペースを見つけて車を止めました。薬王院コースは所謂「表筑波」の各ルートよりも一般の登山客は少ないですが、トレランをする人や地元の方が多い感じです。
車を止めたすぐ近くに「展望台」という標識があったので登ってみることにしました。
そのまま進むと「薬王院」という標識がありました。
このルートは途中、石畳や鹿おどしなどがあり綺麗な日本庭園のようでした。登っている時に後ろから数人大学生が走って抜き去っていきました。トレーニングとしてここを走っているようです。
薬王院までは結構登ります。しばらく行くと道路に出て、薬王院の駐車場が見えました。
駐車場からさらに歩いていくと薬王院の入り口です。参拝順路の看板があります。
阿弥陀堂から行く場合はこちらの階段から登ります。ただ初めて来る方は「仁王門」から行く方がオススメです。とても立派な仁王門なので一見の価値ありです。
薬王院は歴史のあるかなり立派なお寺です。登山の度に境内を通っていますが素通りしてしまうのが勿体無いくらいです。今度ちゃんと境内を見て回りたいな〜。
筑波山への登山道に行くには薬王院の本堂を目の前にして、右側に進んでいきます。
するとこのようなお墓が並んでいるところがあります。ブロック塀に「つくば山」の文字があるので矢印の通りにお墓の脇を通って進んでいきます。
薬王院ルートは数ある筑波山の登山ルートの中でも距離の長いルートです。筑波山山頂まで約3キロ。雑木林の中をどんどん登っていきます。特に危険箇所はありません。筑波山神社から行く御幸ヶ原コースやロープウェー乗り場から行くおたつ石コースに比べると登る人が少ないため比較的静かな登山が楽しめます。ただ、トレランをする人にとっては格好のトレーニングコースになっているようで、トレイルランナーの割合は他のコースより多い感じです。それでも御幸ヶ原までに出会う人は両手で数えるくらいです。
樹林帯をどんどん登っていきます。中間地点がこの道路にでるところです。
中間地点にある標識。山頂まで残り1622m
中間地点を過ぎるとこのような階段が延々と続きます。薬王院ルートの一番キツイところだと思います。
延々とどこまでも階段です。この日は16キロのザックを背負っているので階段が堪えます(苦笑)
階段エリアを過ぎると再び山道に。登山道はよく整備されているので登りやすいです。
山頂まで残り566m
しばらく進んで行くと男体山を周回する「自然研究路」と合流します。そのまま御幸ヶ原方面へ向かいます。
自然研究路はケーブルカーやロープウェーで登ってきた時に「ちょっと散策したい」という場合に良いコースです。だいたい1周するのに1時間くらいかかります。
御幸ヶ原手前から桜川市方面。この日は天気もよく遠くまで見渡せました。
御幸ヶ原は観光客でいっぱいです。その多くが軽装の観光客。女性はヒール履いている人もちらほら。山フル装備の自分がめっちゃ浮きまくってる(汗)
新緑が鮮やかで綺麗です。
この日はまだまだ歩く予定だったので、早々に御幸ヶ原を後にします。
山頂連絡路を通ってせきれい茶屋を過ぎ…
ガマ石も通り過ぎ…
女体山すぐ下の広場みたいになってる分岐まで来ました。相変わらず人がいっぱい。
とりあえずピークハントだけでもと思って女体山山頂に行ってみましたがここも人でいっぱい。写真を数枚撮って早々に退散します。
先ほどの分岐に戻ってキャンプ場コースを下っていきます。
こちらも登ってくる人は少なめなので静かな登山を楽しみたいならお勧めのコースです。
キャンプ場までは車で登ってこられるので女体山までのルートとしては一番楽かもしれません。
木漏れ日の中を歩いていきます。爽やかで気持ちいい!
15分ほどで筑波山キャンプ場の上部に出ます。自分がテント泊デビューした思い出の地です。
眺めが良いのでお昼ごはんを食べるのならここが穴場。人気も少ないのでのんびりできます。
キャンプ場の管理棟です。管理人は常駐はしていないようです。
キャンプ場目の前の道路を西に進んでいきます。
「関東ふれあいの道」の御幸ヶ原方面へ向かいます。人がほとんどいないコースなのに何とふれあえというのでしょうか。熊?w
「女の川」と「男の川」の謂れははじめて知りました。万葉の時代から詩歌に歌われていたそうです。そんなに歴史があるんですねぇ。
暫く舗装された道路を歩いて行くと標識があります。筑波山山頂方面へ向かいます。
「こんなマイナーな登山コースを歩いている物好きなんていないだろう」なんて思っていたら外国人の方が颯爽と追い越して行きました。「Hi! Where you from?」くらいは声かけてみても良かったかもしれません。
この日は5月だというのに真夏のような日差しと気温でした。滴る汗を拭いながら深峰遊歩道の入り口に到着。昔のユースホステルコースです。
昔ユースホステルがあったというのは知っていましたが、今は影も形もありません。登山道の入り口脇には駐車スペースがあります。もしかしたらここにユースホステルがあったのでしょうか?
遊歩道という名前がついていながら実際は山道です。距離はそれほど長くはありませんが、いっきに御幸ヶ原まで登っていくので傾斜が少しキツイ印象でした。
16キロを背負うとやはり登りがキツくなります。途中のベンチで一休み。
40分程登ると御幸ヶ原の裏手に出ます。
御幸ヶ原に戻ってきました。
女体山に登ったので男体山はもういいかという気になりました。
「ピークハントだけが登山じゃない(キリッ)」
嘘です。単純に面倒くさくなっただけです。男体山も何度も登ったことがあるのでこの日はパス(言い訳)
再びなが〜い階段を下りくだり…
薬王院の中間地点まで一気に戻ってきました。
さらにそのまま下り続けて薬王院まであと0.5キロ
この日は天気が良すぎるくらいでした。登りやすさ的にはちょっと曇りくらいのほうが良かったんだけどなぁ…。人間はこうやって天気に対して傲慢になっていくのです。
薬王院脇のお墓のところまで戻ってきました。ちなみに薬王院境内を通らなくても写真にある目の前の道路からも登山口に行くことができます。
お地蔵様にご挨拶。今回も無事行ってくることができました。ありがとうございます
境内からみた薬王院の仁王門。かなり大きくて立派です。
その後来た時とは異なり、道路を伝ってつくし湖畔の薬王院参道入口まで降りてきました。これは正直失敗。距離が長いのでお勧めしません。登りで来た道を行けばよかった…。
つくし湖畔の駐車場。当初はここに止めようと思っていたのですが、朝9時だと空いてませんでした。トイレがあるので登山前のトイレはここで済ませるのが良いと思います。
筑波山登山まとめ
筑波山はもう何度となく登っていますが、登山道コースも複数ありそれぞれ奥深い魅力がある山だと思います。表筑波からはやはり人が多いので、静かな山を楽しみたいなら今回歩いた「薬王院ルート」や裏筑波からのルートがお勧めです。深峰遊歩道は前々から歩いてみたいと思っていたので、今回歩くことができて良かったです。筑波山は独立峰だと思われがちですが実は筑波連山という山塊になっています。JR岩瀬駅からこの筑波連山を縦走するルートもあるそうなのでいつか挑戦してみたいですね。
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