[北アルプス]朝日小屋から白馬岳へ単独縦走の旅 2日目

2016年8月6日 AM2:38

蓮華温泉から白馬岳への単独縦走2日目。星空を撮影するために夜中に起きて外を見ると雲ひとつない満天の星空が広がっていました。カメラだけセットをしてもう一眠りします。

朝日小屋からの星空

朝日小屋から白馬岳へ 二日目

水平道は全然水平じゃない件

AM 4:30 朝日小屋出発

今日は朝日小屋から白馬岳頂上宿舎までのロングコース。コースタイムでは約8時間超の長さです。夕方までに着くには朝早く出る必要があったため夜中の3:30に起きて朝食を食べ準備をします。そしてテントを撤収し午前4:30に朝日小屋を出発しました。

まだ薄暗い道をライトつけて歩いていきます。昨日の水平道の分岐を右へ行き朝日岳の山腹をトラバースして雪倉岳方面に向かいます。

鎖を伝って歩く場所もある

水平道は残雪状況により夏でも通れない時があります。朝日小屋のホームページに水平道の情報が書いてあるので事前にチェックしておきましょう。水平道はその名とは裏腹に大きくアップダウンを繰り返す道なので決して楽なルートではありません。鎖場があったり、一度大きく沢まで降りてからまた登り返したりとかなり起伏に富むルートです。

一回沢に下ってからの登り返し。遠く後ろに見えるのが雪倉岳

朝日が昇ってくるとあたりの草木の色が光輝いて見えました。

このルートは池塘が点在し色々な花も楽しめます。

写真に写っている方は昨日も同じルートで歩いてテント場でもご一緒した方でした

同じルートで白馬岳方面に向かう人が数人いました。それぞれのペースで歩を進めていきます。僕と同じく昨日の蓮華温泉から歩いてきた人もいました。齢70近いおじいさんでテント泊装備担いで同じルートを自分よりも早くスタスタ歩いていく人もいて、本当にすごいなぁと感嘆しました。自分もあんな歳のとり方したいもんです。

巨石がゴロゴロある燕岩。どれが燕なんだろう?

AM 7:05 燕岩到着

朝日小屋から歩き続けて2時間半。ようやく燕岩と呼ばれる巨石がゴロゴロ転がる場所まできました。ザックを降ろして一休みします。ここまではいいペースでしたが徐々に体に異変が表れていました。

一応「ツバメ岩」の標識もあり
ツバメ岩付近はガレ場が続く

雪倉岳を目指して

5分ほど休憩してから目の前に見える雪倉岳を目指して歩き始めます。近くに見えるようでまだまだ遠かった…。ツバメ岩からは一度コルに下ってから再び雪倉岳に登っていく形になります。太陽も次第に高度を増してきてジリジリと照りつけ汗が噴き出してきます。この日は恨めしいほどの快晴で気温もかなり高い状態でした。

降った先のコルがおよそ2000メートル。雪倉岳の頂上が2610メートルなのでおよそ600メートルを登り返していくことになります。雪倉岳付近も多くの花が咲き乱れてとても綺麗でした。

この辺りからペースががくんと落ちてしまいました。昨日の疲労と今日の暑さに加え、足のかかとが靴ズレを起こし皮が剥けてしまいました。テーピングを巻き応急処置をしましたが靴擦れの足を庇いながらの登りは地獄でした。

AM 11:20 雪倉岳到着

なんとかお昼少し前に雪倉岳の頂上に到着。燕岩からはコースタイムの約2倍もの時間がかかってしまいました。この時疲労と暑さによりかなり体力を消耗していました。

石でできた雪倉岳の碑。標高2610.9メートル

雪倉岳の遥か向こうに白馬岳が見えます。雪倉岳から白馬岳山頂まではコースタイムでおよそ3時間半かかります。しかし今の状況ではコースタイム通りの時間で行くのは難しそうです。

とにかく今は体力を回復させるためにしっかり食べなければと思い、食欲はあまりなかったのですが無理やり昼ごはんを食べました。

雪倉岳から白馬岳方面のルートを見下ろすと何か建物が見えます。雪倉避難小屋です。

雪倉岳避難小屋前 ここは富山県

雪倉岳山頂からおよそ30分ほどで避難小屋に着きます。雪倉岳山頂でご飯を食べて休憩したので少し体力が回復した感じでした。

避難小屋の中をちょこっと拝見。中は結構キレイな感じ。

針ヶ岳途上 熱中症でついにダウン

避難小屋を後にして再び登りに差し掛かります。ここからは針ヶ岳(2563m)を超えて三国境まで行かなければなりません。しかしここにきて体の異変に気がつきました。靴擦れした踵を庇って歩いていたからか右膝にも痛みが出るようになってしまいました。それだけではなくフラフラして体に力が入りません。すぐに息が上がってしまい明らかに体の状態がいつもと違う。おかしい…。

今振り返ると軽い熱中症だったのではないかと思います。この日は快晴が続きほぼ太陽が隠れることがなく気温も高い状態が続いていました。水分は補給してはいましたが、それ以上に塩分と水分が体から失われ軽い熱中症になっていたのだと思います。

そしてついに針ヶ岳の登りの途中で倒れこんでしまいました。辺りには高い木々が無くハイマツの低木の陰に体を寄せて30分近く倒れていました。「誰か来たらどうしよう」などと考える余裕も無く、荒い呼吸が落ち着くまで横になって寝ていました。結果的に誰も通りかからなかったのですが、倒れていたところを見たら驚いたでしょうねぇ…。

鉱山道の分岐。ここから蓮華温泉まで繋がっているが分かりにくいルートであまり人も通らないらしい。

30分ほど寝転んで水分を補給しつつ呼吸を落ち着けて少しだけマシになった気がしました。時間を見るとすでに午後13:30を回っています。まだここからテント場のある白馬岳頂上宿舎までは3時間以上かかります。「急がなければ」と思いなんとか起き上がって体に鞭打って歩き始めました。

三国境の標識。ここから小蓮華方面に向かうと白馬大池まで行ける。

AM 16:00 三国境到着

コースタイムの倍の時間をかけてなんとか三国境まで歩いてきました。すでに時間は16時をまわり太陽も少しずつ傾いてきています。なんとか暗くなる前にテント場まで行かなければ!と焦る気持ちとは裏腹に熱中症と疲労で体力が消耗しきっていました。この時ほど単独登山が辛いと思ったことはありません。頼れるのは自分だけ、周りには誰もいない。景色を楽しむ余裕もなくとにかく前に進まねばと思い、一歩一歩歩いて行きました

三国境から白馬岳頂上への登り
白馬岳頂上が見えた!

気力で白馬岳を越えなんとかテント場に到着

AM 17:30 白馬岳頂上到着

もうこの時は体力も尽き足もボロボロな状態でしたがなんとかテント場に着きたい一心で気力だけで懸命に歩きました。そして17:30にようやく白馬岳頂上に到着。これ以降は写真撮る余裕も無く、這いつくばるようにして18時少し前に白馬岳頂上宿舎のテント場に到着しました。

この日は土曜日だったのでテント場は超満員。テントを張るスペースがほとんど無く、斜度のキツイ場所しか空いていなかったので仕方なくそこにテントを張りました。テントを一刻も早く張ってとにかく横になりたかった。

あたりは既に薄暗くなってきていて多くの人が夕飯の準備をしていました。僕は夕飯を作るほどの気力も体力もなかったので売店で売られていたあんぱんを買ってきてそれだけ食べて眠りにつきました。

白馬岳までの縦走を終えて 二日目まとめ

今回歩いたルート

コースタイム

  • 4:30 朝日小屋出発
  • 7:05 燕岩
  • 11:20 雪倉岳
  • 16:00 三国境
  • 17:30 白馬岳頂上
  • 17:50 白馬岳頂上宿舎テント場 到着

標準コースタイム:8時間10分
実際に歩いた時間:13時間20分(休憩時間込み)

実際に歩いてみた感想

今思い出しても本当に試練と地獄の山行でした。山での熱中症は気をつけないと本当にヤバイです。水分は補給してはいましたが、今思うと塩分の補給が足りてなかったのかな〜と思います。

朝日小屋から白馬岳頂上宿舎までの距離はおよそ12キロ弱です。水平道、雪倉岳、白馬岳とコルとピークをいくつも超えていくのでかなり体力がいるルートです。一日目よりも二日目の方がマジでしんどかった!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です